美しい光景に出会ったとき
写真を撮りたいと思います
その感動を永遠に
心に留めておくために
そんな写真を眺めていると
言葉が溢れてきます
イメージの意味が
心の中の<夢>が見えてきます
イギリスに暮らして各地を訪れ、いくつもの美しい光景や感動に出会いました。そして、それらを自分の所有物のように何時までも心にとどめておこうと、<写真を撮る>ようになりました。多くの現代人にとっても、写真はそのような意味合いを持っているように思います。
こうして撮り集められた写真は、取り出して見るたびに<イメージの窓>となって、心の部屋に懐かしい風を吹き込んでくれます。懐かしさは、その光景に出会い感動をした時と、写真を見ている時との、大きな隔たりをさえ埋めてくれます。けれども次第に、そんな懐かしいだけのイメージに物足りなさを感じるようになりました。
写真のイメージには、もっと自分自身に関わる積極的な何かがあるのではないか。<イメージの窓>を開いて、その向こうに広がる世界と対話をしてみよう。そこに見えてくる<夢の世界>は、きっと私の心の奥深くにある、本当の<私自身>なのではないだろうか。さらには、そのような対話を通して初めて、写真のイメージというものが、本当の意味を持ち始めるのではないだろうか。
そのような考えに至った私にとって、最もふさわしい方法が、<詩を書く>という作業でした。イメージの窓の向こうに広がる夢の世界を<題材>に、対話によって<モチーフ>を見つけ出し、詩の<構成>を考えながら、同時に<主題>を明らかにしていく。そんな作業を通じて、私の心の奥深くにある、本当の<私自身>が見えてくる気がします。
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『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ
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