イギリス各地を訪れて散歩をしていると、思わぬ感動的なシーンに出会うことがあります。ただ何気なく散歩していても、それらが目に飛び込んでくることがあります。多くの日本人にとって憧れの地であるイギリスは、詩的な雰囲気に満ちた、夢のようなシーンにあふれています。このシリーズで、そんな＜夢の世界＞を少しでも皆さんにお伝え出来たらと思います。
そんな感動的なシーンとの出会いを、意識的に求めて歩くことによって、そのチャンスはさらに広がります。何か素晴らしい感動に出会えるのではないかと期待に胸を膨らませて、目を凝らして周囲を見回していると、ますます多くの発見があったりします。それはつまり、＜写真家の目＞を持って歩くことによって、ますます多くの感動に出会えるということです。
イギリスの田舎、とりわけコッツウォルズ地方には、古い石造りのコッテージ風の家が沢山あります。春から夏にかけて色とりどりの花々に飾られた、それらの窓やドアや壁の美しさは、まさに夢のようです。またオックスフォードの大学の古い建物の壁や、寺院や民家の壁を這う蔦、特に秋になって鮮やかに紅葉した蔦など、息を飲むような光景です。古いものを大切にして手入れを怠らない、イギリスの人たちの心意気が感じられます。
イギリスの何処にでもある何の変哲もないベンチも、四季おりおりに美しい光景を見せてくれます。小さな村で風車と語らうベンチ、ロンドンの片隅で水仙と語らうベンチ、春のバラに囲まれたリージェンツパークのベンチ、秋の葉に彩られたグリーンパークのベンチなど、季節や時間によって様々な表情を見せてくれます。
シリーズ第８弾は「見つけた夢」と題して、目を凝らして見つけた輝き、＜写真家の目＞が捉えた感動的な光景を、２２枚選んで詩をつけてみました。
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『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ
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