おしゃれなメリルボーン・ハイ・ストリートを北に歩くと、突き当たりの近くにマダム・タッソー館がある。1835年にタッソー夫人によってベーカー・ストリートに創立され、1884年に現在地に移転してきた。世界各地に分館のある有名な蝋人形館である。
<マダム・タッソーの生涯>
後にタッソー夫人となるマリー・グロシュルツは、1761年にフランスのストラスブールで生まれた。父親が戦死したため、母はマリーを連れてスイスのベルンに移住し、ドイツ出身の医者フィリップ・クルティウスの家政婦となる。
クルティウスは後にパリに移住して蝋人形展示会の仕事を始め、マリーと母を呼び寄せて、マリーに蝋人形細工の技術を教える。マリーはルイ16世の妹に技術を教えるほどになるが、フランス革命に巻き込まれる。
1795年にフランソワ・タッソーと結婚し、2人の子供を儲ける。1802年にロンドンで蝋人形展示の興行を行うが、ナポレオン戦争で帰れなくなってしまう。その後30年に渡ってイギリスの地方巡業を行い、1835年にロンドンのベーカー・ストリートに常設の蝋人形館を開いた。
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『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ
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