イギリスのスケッチ 〜名所めぐりと写真詩〜

ロンドン在住の写真家 <狩野けいぞう>のブログ

写真詩

トラファルガー広場のシルエット

トラファルガー広場馬上のジョージ四世がオレンジ色の空に昔を懐かしむ トラファルガーの海戦で勝利をおさめながら自らは敵の銃弾に倒れたネルソン提督は空の人 ナポレオン軍の野望を打ち砕いた彼の偉業は今も輝いている ------------------------ 写真詩集…

ビッグベンとブーディカ像

戦いに敗れてブーディカの心は夜霧の中をさまよう 見上げると馬のいななく先に時の彼方からの眼差し---- ブーディカの夢は空を翔けて時を翔けて そびえ立つビッグベンに姿を変えたんだきっと---- ------------------------------ 写真詩集シリーズと、名所め…

ビッグベンと車の光跡

19世紀半ばから時を告げてきたビッグベン 19世紀半ばからそれを支えてきたクロックタワー 車のライトが流れるように時が流れて エリザベスタワーよさらに光り輝け新しい名のもとに ---------------------- 写真詩集シリーズと、名所めぐり アマゾン ジャ…

丘の風車と雪

私は、丘の、風車です野原に、雪が、降り心に、雪が、降り寂しさが、降り積もります でも、耐えて、いればただ、耐えて、いればやがて、春が、きて心も、羽ばたくのです 真冬の、寒さの、中でも羽を、いっぱいに、広げて空を、見上げて、いると楽しくさえ、…

小さな木の秋の葉

大きな木たちはとうに葉を落として冬に備えていたのに この小さな木は何も知らずに秋の葉を付けていた 一面の雪景色の中並木に沿った道を歩いて来る人がいる きっと小さな木を見つけて足を止めてくれる ----------------------- 写真詩集シリーズと、名所め…

サウスバンクの雪景色

降り積もる雪がいつもの喧騒を覆うサウスバンクの歩道 街灯に支えられて今日も回っているロンドンアイ テムズ川の向こうにおぼろげに見えるウェストミンスター宮殿 新しいロンドンにも古いロンドンにも雪が降り積もる ------------------------- 写真詩集シ…

ロンドンアイと雪景色

真冬の、寒さの、中でも回り続けているねロンドンアイ 雪が、降り、積もっても葉を落とさないね若木たち そんなジュビリー庭を歩き続けている人たちがいる 一面の白い世界を楽しんでいる人たちがいる ------------------------- 写真詩集シリーズと、名所め…

トラファルガー広場のツリー

トラファルガー広場の年の瀬の夕暮れ祝杯みたいな噴水が神秘の色を帯びる サンタが待ちきれず飛び立とうというのかツリーのロケットが噴射を水に映しだす もうすぐやって来るクリスマスがやって来るはやく来いクリスマスよ来い -------------------------- …

ロンドンアイとビッグベン

流れる夕焼け雲回る観覧車その中に抱かれた小さなビッグベン ロンドンアイはロンドンの目その瞳の奥に映る小さなビッグベン 暮れていく空の下で輝きを増していく瞳の奥に映る夢のビッグベン ----------------------- 写真詩集シリーズと、名所めぐり アマゾ…

王立アルバートホール

ビクトリア女王が亡き夫君に捧げた王立アルバートホール たそがれに照らし出されて車のライトが流れる やさしい調べが、流れ時が、流れ思い出が、流れる そして、今も空にある宝石のような、輝きはそう、女王様の涙 ------------------------ 写真詩集シリー…

石垣に沿った道

湖水地方の山岳地帯の石垣に沿った道 うっすらと雪に覆われて続いて行く道 どこへ続くのか霧が出てきてこの先は見えない けれど此の道をずっと進んで行こう先が見えなくても --------------------- 写真詩集シリーズと、名所めぐり アマゾン ジャパン 著者ペ…

湖水地方の山岳地帯

山岳地帯の荒れ果てた野にひとり佇む 静かに時がきてまとわり付く深い霧の中 針のような枝先まで私は自分の存在をいま見つめている 春になってもう一度生まれ変わるために ---------------------- 写真詩集シリーズと、名所めぐり アマゾン ジャパン 著者ペ…

湖水地方の山と湖

大氷河の底に出来た大きな湖 大氷河の側面に出来た険しい山々 低く流れていく厚い雲の隙間から漏れ出た光 遠い昔の天地創造のカオスのようだ --------------------- 写真詩集シリーズと、名所めぐり アマゾン ジャパン 著者ページ アマゾンUK 著者ページ ま…

セント・ポール大聖堂と黄葉

秋の日に輝く黄葉をフレームにセントポールの大聖堂が見える 人工と自然堅固さと柔軟さ重厚さと軽快さ陰影と輝き 永遠を生きる生命とはかない生命懸命に輝いているはかない生命 ----------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ アマゾン…

ウェストミンスター宮殿と黄葉

かつて国王たちの華やかな生活のドラマがあった そして今も議会の激しい論争のドラマがある ウェストミンスター宮殿はテムズ川に浮かぶ舞台のようだ そして輝く梢の黄葉は舞台を飾る垂れ幕のようだ ----------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩…

ロンドン・アイと黄葉

秋のサウスバンク巨大なロンドンアイは魔法の小道具 輝く木の葉の魔術で空にそびえる観覧車を操っている 誰にも見えない魔法使いの黒い影が世界を操っている 私には見える魔法使いの黒い影が世界を回している --------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン…

リーズ城と光る雲

歴史の流れのような空の世界の夕焼けを仰いでいる 夢の移ろいのような水の世界の夕焼けに浮かんでいる 昼と夜の境で二つの夕焼けの境で漂っている 池の中のリーズ城が歴史と夢の境で漂っている -------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリ…

リーズ城と池の白鳥

夕日を受けて輝く池の中のリーズ城水面の下に見えるお伽の国の城 ふと通り過ぎたすまし顔の白鳥もしかしたらここは白鳥の湖 もうすぐ始まる王子様の舞踏会白鳥のオデット姫がバレエを踊りだす ------------------------ 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シ…

秋の湖畔の木

風に運ばれて滅びるために生まれてくる波 光りに運ばれて滅びるために生まれてくる時 湖の彼方にはきっと永遠の夢がある 夢を捉えようと秋の湖畔の木が黄金色に輝く ----------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ アマゾン ジャパン …

湖面と黄葉

湖に向かって手をさしのべる枝よ君の姿は、楽譜のようだ 枝の上を舞う輝く無数の木の葉よ君の姿は、音符のようだ 中部ウェールズの秋静かに流れる湖面のシンフォニー 風のコンダクターよ今日は、どんな調べを聞かせてくれるのか ------------------------ 『…

赤いアイビーと窓

古い大学の建物の赤いアイビーに開いた目と口のような窓 カボチャの皮をくり抜いて作った目と口に似ている オックスフォードに秋が深まりハロウィーンも近い 赤いアイビーが描いてくれたカボチャの目と口 ---------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』…

孤独なベンチと影

グリーンパーク都会の喧噪が遠くに聞こえる静寂 西からの日を受けて蝶の群れのように秋の葉が輝く 歩道の傍らで輝くこともなく佇んで来た 孤独なベンチが地上に伸びていく自分の影を見ている --------------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集…

輝く木の葉と自転車

片腕を伸ばして力自慢をしている黒い木の枝 初秋の気配が漂う公園の輝く木の葉は光のシャワー 木の幹にもたれた自転車に降り注ぐ光のシャワー 都会の喧噪に疲れた私の心に降り注ぐ光のシャワー ---------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シ…

タワーブリッジと秋の葉

沈む太陽の懸命の輝きを受け止める秋の葉 散る秋の葉の懸命の輝きを受け止める私の心 シルエットのタワーブリッジが光の架け橋を作る 私の心の奥深くに届く光の架け橋を作る ----------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ アマゾン ジ…

国会議事堂と光芒

空に渦巻く雲絡み合う光は白熱の論議 雲間から射す光の放射はスポットライト 古典とゴシックの厳かなシルエットの国会議事堂 数多くの世界の歴史がここから生まれた --------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ アマゾン ジャパン 著…

国会議事堂のシルエット

空がオレンジ色に染まり国会議事堂のシルエットが棒グラフのようだ 右にビッグベン左にビクトリアタワーいくつもの塔が背伸びする 自分が一番だぞと橋の上の街灯が三つの灯を灯す ウェストミンスター橋の夕暮れのシルエットが棒グラフの高さを競う ---------…

細長い窓とアイビー

オックスフォードの古い大学の建物の流れる涙のような窓 涙に濡れて頬にまつわりつく髪のようなアイビー 秋は哀しい季節だけど大学の町では秋は希望の季節だよ 涙を拭いて見上げてごらんどこまでも続く空を ------------------------ 『ぽえてぃっく ブリテ…

赤いアイビーと自転車

学生の夢が燃えているようだ新しい希望に燃えているようだ 町外れの村古い家の壁を伝う赤いアイビーに凭れる自転車 オックスフォードの秋は一年の始まり新しい自転車はきっと学生の夢 ---------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ ア…

テムズ川の夕暮れ

昼と夜の間で上と下にある二つの空の間で 自らの反映を抱いて眠りにつこうとするいくつものボートに 沈もうとする日がやさしく投げかける一瞬のともし火 オックスフォード郊外のゴッドストウのテムズ川の夕暮れ ------------------------- 『ぽえてぃっく ブ…

ウィンダミア湖畔のボート

夕暮れ時の湖畔に並べられたいくつものボート 湖の彼方から風が運んで来るほのかな光 ふと一瞬ボートに舞い降りたほのかな光 蝶々のようにボートに舞い降りたほのかな光 ----------------------- 『ぽえてぃっく ブリテン』写真詩集シリーズ アマゾン ジャパ…